繋ぐ

今月の初めに20年ぶりくらい会っていない学生時代の同級生から実家を経由して連絡をもらいました。

 

連絡を取ってみると大学時代の軽音楽サークルの先輩が急逝されたとのこと。

お通夜まで少し日にちがあったこともあり、なんとか都合をつけて伺うことができました。

 

先輩とは卒業以来お会いして居なかったので、卒業後にどんなふうに生きてこられたのかを全く存じ上げないままお通夜に参列させて頂きました。

会場にはたくさんの方が参列されていて、その後方の席で読経を聞きながら先輩の人生に想いを馳せて居ました。

『卒業後はどんなふうに生きてこられたんだろう?幸せな人生だったらいいな』

 

ご家族にご挨拶に伺うと、『今日はサークルの皆さんで同窓会のように過ごされてくださいね、それが一番喜ぶと思います』との言葉をいただきました。

 

お清めどころへ行くとたくさんの先輩や後輩が。

学生当時はほとんどの人が長髪にスリムパンツだった時代。(あ、ほとんどが男性だったんです、うちのサークル)

みんな髪も短いし、スーツだし、すっかり落ち着いた雰囲気。久しぶりすぎて誰が誰か全くわからない。

少しずつヒントをもらいながらやっとの事で全員の答え合わせが終了。

しばし挨拶を済ませたところでみんなで場所を変えて飲むことに。

 

そう、まさに同窓会なんですね。

私以外にも卒業以来ずっと会えてなかった方もいらしたり、海外暮らしをしていて、今回のことで帰国された方がいらしたり。

亡くなられた先輩の思い出話や当時のサークルの思い出話、そしてみんなの近況など。

たくさんたくさん話をして帰ってきました。

 

 

なんかね、すごく驚いたんです。

人は亡くなることでこうやって人をつなげることもできるのか!!!って。

 

亡くなって終わりじゃないんですよね。本当に。

 

この日をきっかけにサークルOBの連絡網ができました。

前回のブログの彼女ともこの連絡網で繋がりました。

まさに先輩が再び繋げてくださったご縁。大切にしたいな、と思いました。

 

学生時代は同じバンドになることもなかったせいか、そんなにじっくりお話をしたことがある先輩ではなかったのですが、今回こうやってお悔やみにお伺いできたことも、先輩が呼んでくれたのかもしれないな、と思いました。

私達以外にもたくさんの方が弔問にこられていて、きっとこれも先輩のお人柄あってのことなんだろうな、としみじみ。

 

会場を出たところにご家族から故人へ向けてのメッセージが貼り出されていたのですが、メッセージの内容から、ご家族を大切にされて、またご家族からも愛され、幸せな人生だったのだな、と感じることができて嬉しかったです。

 

そしてそんな折、今日は今朝から俳優の大杉漣さんの訃報が。大好きな俳優さんです。

 

このブログで『いつ死んでもいいように生きる!』といつも言っている私ですが、改めて『自分の人生、どう生きる?』と問われているような身の引き締まった朝です。

 

さて、今日はどんな1日にしようか。

 

先輩の人生に、大杉漣さんの人生に、深く感謝するとともにご冥福を心からお祈り申しあげます。

 

 

 

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